SUMMER WARDROBE ESSENTIALS #07
夏の必須のワードローブ

軽装になるサマーファッションの画竜点睛
太陽を味方にする夏の天才。

芒種から夏至になると、暑さは日に日に増してくる。
だからこそ、来るべき夏に備えた準備をしておきたい。

ここでは「SUMMER WARDROBE ESSENTIALS ~夏の必須ワードローブ~」と題して、今季クリケットからリリースされる新作の中から、厳選したアイテムを紹介する。

第7回目は、これからの季節に必須となる帽子。
ラインナップはハット&キャップの計4種類だ。
サマーファッションの仕上げとして、ぜひ楽しみたい。

昔の洒落者と現在の洒落者の大きな違い。
そのひとつは、おそらく帽子の有無であろう。

戦前には洒落者はおろか、紳士の頭に帽子がのっかっていないなんていうことは考えられなかったのだ。
だが時代は移り変わり、いつの間にか帽子が姿を消してしまった。

その大きな理由となるのが交通機関の変化で、マイ・カーの普及である。
スマートな車内では帽子がむしろ邪魔になってしまったーー。

トラッドの大家・出石尚三がそんな言葉を残していたのは、1984年に出版されていたとある人気雑誌のコラム。
そこからおよそ、40年…。
現代において帽子はもはやお洒落の一部になっている。

もちろん、多少の好き・嫌い、あるいは得意・不得意はあるだろうが、これからの季節には強い陽射しや紫外線対策としても必須アイテム。
そう断言してもいいだろう。

クリケットからリリースされたハット&キャップの中から、今回推薦するのはこちらの4種。
写真右は「鳥打ち帽」の和名で知られるハンチングキャップだ。

いわゆる、抜いハギのない1枚天井と呼ばれるタイプ。
素材はコットン×ポリエステルを混紡したサーモニットと呼ばれるもので、メッシュ生地によりハリのあるカタチに成型されており、通気性に優れ蒸れにくいという特徴がある。
よく見るとケーブル編みの模様があり、実に手が込んだ仕立て。
さらにインディゴ染めが施されており、夏にぴったりな涼しげな見た目である。

写真中右はいわゆる王道のソフト帽で、日本では「中折れ帽」とも呼ばれるもの。
ペーパー(=紙)をポリエステルにブレンドした素材でブレード編みにより仕立てたもの。
クラウン頂部にはセンタークリースと呼ばれる一文字のくぼみが、前部にはピンチと呼ばれるくぼみが見られるオーセンティックなスタイルだ。
あえてリボンを付けずシンプルにデザインされているのも好印象。

そして、写真中左は写真右と同様のハンチング。
こちらの特筆すべき点は、急な雨や汚れにも強い撥水加工を施している点だ。
使い勝手の良さを重視したオールブラックのデザイン。
そして写真左のネイビーの中折れ帽も撥水加工が施されている。

ハンチングや中折れ帽はアイビーに代表されるトラッドな装いのお約束ともいえるアクセサリー。

だが現代ではジャケットやカーディガン、シャツやスラックス、革靴というものに合わせるだけが正解にあらず。
それこそ、写真のTシャツ&デニムのような夏の軽装に、被るだけで華を添える、いわば特効薬なのだ。
スタイリングにもの足りなさを感じたら、利用しない手はないだろう。

また、帽子はこれからの季節の紫外線対策という観点でも必須道具。
なぜなら紫外線は、日焼けやシミ・シワの原因だけでなく、体の疲労にも影響するといわれているからだ。

肌や目から紫外線を多く浴びることによって、有害物質から身を守る活性酸素が体内で増加するそうで、この活性酸素により自律神経が乱れ、全身の疲労につながるというもの。
夏場に帽子を被らないのはやっぱり無防備というものだ。

なんて必要性を説く以前に、やっぱり帽子を被っているだけでお洒落に見える。
だからこそ、サマーファッションの画竜点睛としてぜひ活用してほしい。

季節は待ち望んだ夏。
ならば、遊びもお洒落もめいっぱい楽しむのが大人であろう。
太陽を味方にして、スタイリッシュに装えるかどうか。
その鍵はクリケットの帽子が握っているのだ。