Dear my... vol.2 女優・モデル 高山都さん「きっと5年後も、10年後も好き。スタイルのある彼女に聞いた「私のタカラモノ」 | Breath TOPKAPI - CRICKET WEB
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何があっても、いくつになっても…、
好きなものは変わらない。ブレない"らしさ"がある。
そんなスタイルのある女性に、Timelessに
愛しているモノ/コトを取材する連載『Dear my...』。
第1回目にお話を伺ったのは、女優・モデルの高山都さん。
彼女が大事にしている3つのタカラモノを、
3回に渡って綴っていきます。

何があっても、いくつになっても…、好きなものは変わらない。ブレない"らしさ"がある。
そんなスタイルのある女性に、Timelessに愛しているモノ/コトを取材する連載『Dear my...』。
第1回目にお話を伺ったのは、女優・モデルの高山都さん。
彼女が大事にしている3つのタカラモノを、3回に渡って綴っていきます。

告白します。私、マリッジリングを買いました。

 少し前のことですが、自分で自分に。それも誕生日でも、記念日でもない。ただのなんでもない日に。毎日身につけていた大切な指輪を落としてしまった私は、この突然のサヨナラが悲しくて。自分を強く奮い立たせてくれる何か、が必要だった。

ある日訪れた銀座のティファニーで、とあるお部屋に通されたのだけど…。私の小指に合う小さなリングが豊富なそこは、婚約指輪を選ぶ場所。ひとりって、ちょっと滑稽? と思ったのも一瞬で、新しいお守りになってくれそうな相棒をじっくりと選んだ。

人生ではじめてのダイヤモンドジュエリーは、プラチナに小さなダイヤモンドが3つ並んでいるデザインに決めた。キラキラしすぎるのは自分らしくないから、今は小さな輝きで十分。お店を出た瞬間スカッとして「とったどー」そう嬉しくなった。自分の幸せは、自分で掴むのだ。昔、よく先輩たちが「ジュエリーは自分で買うのが気持ちいい」と言っていたけれど、その気持ちも少しわかった気がする。翌日、出張の飛行機を待つ合間にインスタでこの話を綴ったら、15,000人くらいの人がイイねしてくれて。みんなとシェアできた感覚も嬉しかった。 

最近は、右手にその仲間入りしたピンキーリングと中指にエルメス、左手に、みやこの“み”のお守りにした3のリング。このバランスがしっくりくる。ここ数年、ゴールドよりシルバージュエリーが好き。身長とか、肌の色に合っているし、気分でたくさん重ねたり、楽しめる。たとえ傷がついても、かえってそれが味になるのもいい。


シルバージュエリーは、カジュアルのクラスアップもしてくれる立派な存在でもある。もちろんデニムのオーバーオールにも。そもそもオーバーオールはジュディマリのYUKIちゃんに憧れて15歳のころから着ている。oblektとコラボしたこれは、あえてダボダボっとしたシルエットにこだわった1枚。昔着ていた古着のデニムの、色やクタッとした風合いを似せたり、ボタンホールを赤にするなど、好きをあれこれ詰め込んだ。

シルバージュエリー。それは気兼ねなくなんでも話せる友達のよう。 なんでもない日常も、おしゃれを楽しみたい日も、気分が落ち込む日も。Timelessに一緒にいたい存在です。 

こじんまりとした、ちょっと小さめサイズのバッグが好き。ミニマムで端正なスクエアシルエットは、カジュアルの度数が上がらない。デニムやスニーカーとも立派な相棒になれるのです。マットな光沢と、優しいグレーと白のコンビネーションもなんかいいよね。お洋服とバッグのトーンが整う、なじみやすさ、親しみやすさって、物にも、人にも大事な要素だと思う。

撮影中、高山さんがご自身のことを“強化ガラス”と表現していたのが面白くて。思わずメモを取った。無色透明なガラスは光も紫外線もそのままに通すし、ときに反射もする。「乱気流のように、ときおり心が揺れる」と言っていたのは、きっとこのためだろう。感受性が豊かで、繊細なガラスのハート、でも絶対に割れない強さを持ちあわせているから“強化ガラス”。いい表現だなぁ。

こじんまりとした、ちょっと小さめサイズのバッグが好き。ミニマムで端正なスクエアシルエットは、カジュアルの度数が上がらない。デニムやスニーカーとも立派な相棒になれるのです。マットな光沢と、優しいグレーと白のコンビネーションもなんかいいよね。お洋服とバッグのトーンが整う、なじみやすさ、親しみやすさって、物にも、人にも大事な要素だと思う。

撮影中、高山さんがご自身のことを“強化ガラス”と表現していたのが面白くて。思わずメモを取った。無色透明なガラスは光も紫外線もそのままに通すし、ときに反射もする。「乱気流のように、ときおり心が揺れる」と言っていたのは、その透明度の高さゆえ、なのだろう。感受性が豊かで、繊細なガラスのハート、でも絶対に割れない強さを持ちあわせているから“強化ガラス”。いい表現だなぁ。

女優、モデル、ラジオパーソナリティなど、幅広い分野で活躍。お気に入りの器や手料理を紹介するインスタグラムの投稿「#みやれゴハン」、著書『高山都の美食姿』(双葉社刊)は話題。最近は、花のように“変わりゆく美しさ”をテーマに2年間撮りためた自費出版の写真集『kaleidoscope』も発売。

STAFF

Photo: Kentaro Watanabe
Hair & Make:Taisei Kuwano(ilumini.)
Design:Sayaka Aizawa(Mo-green)
Direction:Rie Yokoyama