何があっても、いくつになっても…、
好きなものは変わらない。ブレない"らしさ"がある。
そんなスタイルのある女性に、Timelessに
愛しているモノ/コトを取材する連載『Dear
my...』。
第1回目にお話を伺ったのは、女優・モデルの高山都さん。
彼女が大事にしている3つのタカラモノを、
3回に渡って綴っていきます。
何があっても、いくつになっても…、好きなものは変わらない。ブレない"らしさ"がある。
そんなスタイルのある女性に、Timelessに愛しているモノ/コトを取材する連載『Dear
my...』。
第1回目にお話を伺ったのは、女優・モデルの高山都さん。
彼女が大事にしている3つのタカラモノを、3回に渡って綴っていきます。
私にとって、ISABEL
MARANTというブランドは特別。この気持ちは、きっと生涯変わらないだろうと思えるほどに。
いちばん最初にワードローブに仲間入りしたのは、黒いワンピースだった。5年近く前、私は自分の甘いイメージが嫌で、しかもプライベートもとても辛くて。“はいあがらなくちゃ”と、もがいていたのを今でも覚えている。このワンピースを手にしたら、きっと見える景色が変わるだろう、その直感を信じ、連れ帰った。
服に着られないよう、髪をバッサリ切ったり、真っ赤なリップをつけたり。自分を変えるための試行錯誤をした。ある夜レセプションに着て出かけたら、とある雑誌の編集長に「すごく素敵ね。古着なの?」と声をかけていただき、後日撮影してもらうことになった幸運の1枚。イザベルマランが、表現の術を教えてくれて、新しい私へと導いてくれた。以来、毎シーズンちょっとずつ増えている、思い入れのあるブランド。
今日のワンピースは、小さな小花柄に惹かれて即決。こういうガーリーなワンピースは、オシャレに見えるか、田舎のおばちゃんぽくなってしまうか、着る人のセンスが問われるもの。いいですよ、いいですよ。試されるの、バンザイ!
ブランドに頼るのでなく、私があなたを選んでいるのよ。そんな風に自分を強くして着ないと、甘々になって似合わない。太いレザーのベルトをポイントにしたり、くしゃっと濡れ髪にしたり、黒のバッグをプラスしたり。足し算と引き算のバランスを大事にしています。
ISABEL
MARANT=新しい私へと導いてくれる存在。今の自分を知るバロメーターだったり、何かを変えるきっかけになる強い味方。歴代の古い子たちは、少々くたっとしてきたけれど。これからも、ずっとずっとよろしくね。成長し続けていきたい、そう願いを込めて。
黒一色って潔い。やっぱり黒のバッグはTimelessなところがなによりの魅力だと思う。カジュアルなかたちでも、滲み出るカッコよさ、みたいなのがあるよね。自分もそうありたいな、と思わせてくれる…。あえて大きめサイズで、颯爽と歩きたい。カジュアルに合わせたり、ときにお花を詰め込んだり、そのアンバランスな遊びも受け止めてくれる“懐の深さ”が好き。
バラしてしまうと、撮影前の衣装確認の写真が、高山さんからなかなか届かなくて。実はドキドキしたりもしたのだけど。撮影やインタビューを見ていると、こんなにもまっすぐ、裏表なくさらけ出し、全力投球する方ってなかなかいない。うまくこなすのでなく、今目の前にあるものに徹底的に向き合う。その気持ちが伝わってきて、むしろ遅れたことが好印象に感じたのも初めてで、感慨深い。
黒一色って潔い。やっぱり黒のバッグはTimelessなところがなによりの魅力だと思う。カジュアルなかたちでも、滲み出るカッコよさ、みたいなのがあるよね。自分もそうありたいな、と思わせてくれる…。あえて大きめサイズで、颯爽と歩きたい。カジュアルに合わせたり、ときにお花を詰め込んだり、そのアンバランスな遊びも受け止めてくれる“懐の深さ”が好き。
バラしてしまうと、撮影前の衣装確認の写真が、高山さんからなかなか届かなくて。実はドキドキしたりもしたのだけど。撮影やインタビューを見ていると、こんなにもまっすぐ、裏表なくさらけ出し、全力投球する方ってなかなかいない。うまくこなすのでなく、今目の前にあるものに徹底的に向き合う。その気持ちが伝わってきて、むしろ遅れたことが好印象に感じたのも初めてで、感慨深い。
女優、モデル、ラジオパーソナリティなど、幅広い分野で活躍。お気に入りの器や手料理を紹介するインスタグラムの投稿「#みやれゴハン」、著書『高山都の美食姿』(双葉社刊)は話題。最近は、花のように“変わりゆく美しさ”をテーマに2年間撮りためた自費出版の写真集『kaleidoscope』も発売。
STAFF
Photo: Kentaro Watanabe
Hair & Make:Taisei
Kuwano(ilumini.)
Design:Sayaka Aizawa(Mo-green)
Direction:Rie Yokoyama