“カシミヤ博士”によるカシミヤのお手入れ法
「カシミヤのニットは家で洗えるの?」
「どう保管すべき?」etc.。
お手入れの“基本のき”からエシミヤ製品の特性まで、
カシミヤのすべてを知り尽くした
“カシミヤ博士”に
お話を伺いました。
Answerer
冀 北平さん
ホリゾン株式会社代表取締役
人呼んで“カシミヤ博士”。環境や水質保全の研究を行った後、故郷の内モンゴル産カシミヤのよさを伝えたいという想いから、徹底研究。内モンゴル政府の指導のもと、カシミヤ山羊と広大な草原、遊牧文化を守るため、ノースピース牧場の代表も務める。
服に毛がつくのを防ぐ方法はありますか?
摩擦が生じにくい服選び&
スチームの活用を
毛がつくのは、摩擦で静電気が起きるため。スチームで湿度を高めると軽減されます。また繊維には+と−の電気があり、カシミヤと同じ+のウールやシルクとは静電気が起きにくく、−のアクリルやポリエステルとは起きやすい。密度が細かく、凹凸生地も毛がつきやすい傾向に。
保管方法がわかりません
気性に優れたコットン袋にIN
カシミヤは“呼吸する繊維”と言われます。シーズン後、ドライクリーニングに出したら、密封するビニール袋から出し、付属のethimereコットン袋に(口を締めず)入れましょう。内ポケットには、天然の防虫効果のあるヒノキのウッドチップを。
毛玉ができたら?
ハサミで優しく
カットしましょう
毛玉を手で引っ張ったり、毛玉取り機を使うのはNG! 必要以上の毛が抜けて、ニットが薄くなってしまいます。毛玉部分を手でつまみ、ハサミでカットしてくださいね。
毛がボサボサに…。
元の美しいストールに戻りますか?
一方向にブラッシングすると、
毛並みが整います
ストールやブランケットの毛羽立ちが気になる時は、馬の毛のブラシを使い、一方向に(毛流れに沿って)ブラッシングしましょう。強くと梳かすと毛抜けの原因に。愛犬の毛を優しく撫でるように、イメージするといいでしょう。仕上げにスチームをあてると、しっとりと落ち着きます。ブラッシングは艶出しや虫食い防止にも効果的ですよ。
カシミヤのニットは、自宅で洗えますか?
優しく扱っていただけるなら
手洗いも可能です。
汗をかいた日などの
スペシャルケアに。
ドライクリーニングだと表面の汚れは落ちますが、汗や皮脂汚れは水洗いしないと落ちません。よく汗をかいた日、シーズン終わりなどに手洗いを。ニット製品は中性洗剤で優しく押し洗い、ストール製品は自己責任のもと(フランスチーゼルの波付け加工は取れやすくなります)、軽く押し洗い程度に。年に1回は、信頼のできる毛皮取り扱いのクリーニング店(エシミヤ推奨店舗:レジュイール)でケアしてもらうのがおすすめです。
カシミヤ製品の自宅洗いの手順
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かたくずれしないようカシミヤ製品を畳んでネットに入れましょう。
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中性洗剤を使って手洗いしてください。ふわっと優しく押し洗いするのがベターです。
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手で絞ると“よれ”の原因に。脱水機の遠心力(1分以内)で水分をなくしましょう。
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ハンガーを使うと、重みでかたくずれが起きるのでNG。日陰に広げて干しましょう。
CAUTION ! ※手洗い後は、多少風合いなど見た目に変化が起きるため、エシミヤ製品の洗濯表示は手洗い不可とさせていただいております。あくまで優しく、自己責任の上でお手入れしてください。ロングカーディガンや重さのある商品は専門業者でのケアをおすすめいたします。
ethimere’s QUALITYエシミヤのカシミヤは何が違う?
Why ethimere ? 最高級カシミヤの産地、
内モンゴル自治区の二狼山で放牧
世界でも最高級と名高い内モンゴル自治区、
二狼山のカシミヤを厳選。
冬は-35°という寒さから身を守るため、
ヤギたちの毛はしなやかに。
まるで宝石のような美しい輝き、と言われています。
Why ethimere ? 栄養価の高いごはんを食べる
カシミヤヤギの毛は艶やか
放牧されたヤギたちはストレスフリーに駆け回り、
漢方のように栄養価と薬用価の高い草5〜6種を食べます。
一般的に、蒙古葱やラムソン、砂葱など通称モンゴル葱は、
食欲促進、利尿作用、寄生虫予防などの効果があるとのこと。
ふわり艶やかな毛の理由がココにあります。
Why ethimere ? 白、ベージュ、ブラウン。
自然の色を生かした
無染カシミヤはふんわり優しい
最高級カシミヤだからこそ、自然のままの3色が美しい。
白、ベージュ、ブラウン。
染色では表現できない、
絶妙にやさしい色合いがなによりの特徴です。
染めないことでダメージも軽減。
ふんわり包み込んでくれるような着心地に。
Why ethimere ? フランスチーゼルでブラッシング。
波状の毛並みが上質さの証です
ストールやブランケットは、
フランスチーゼルと呼ばれる植物の実で
一枚一枚ていねいにブラッシング。
この工程により、上質なカシミヤ製品の証と言われる
ツヤ感と波状のうねりが生まれました。